外に出て、ユウとレナは手を繋いで歩いた。

「寒いな。レナ、大丈夫?」

「うん。ユウの手、あったかいよ。」

レナはユウの手をギュッと握って微笑んだ。

「じゃあ、もっと温めようかな。」

ユウは、レナと繋いだ手をコートのポケットに入れて、ギュッと握り直した。

「あったかい?」

「うん、すごくあったかい。昨日の夜みたいだね。」



夕べ、ユウが帰って来た時、レナは睡魔と戦いながらユウの帰りを待っていた。

そんな眠そうなレナをユウは優しく抱きしめ、何度も愛してると言ってキスをした。

レナも何度もユウに愛してると囁きながら、ユウの甘いキスに応えた。

そして、お互いを温め合うように抱き合って、幸せな気持ちで眠りについた。


「夕べ、寝るの遅かったから眠くないか?」

「大丈夫だよ。ユウが隣にいたから、よく眠れたもん。」

「そうか?無理するなよ。」