「なんか、照れ臭いね…。」

「うん…。でも、嬉しい。」

「私も。でも、ユウの声聞いたら、早く会いたくなっちゃったな。」

「うん、オレも。これから帰るよ。無理しないで寝てていいから。」

「うん。ユウが帰った時に私が起きてたら、もっと言ってくれる?」

「何度でも。」

「じゃあ、気を付けて帰って来てね。」

「わかった。じゃあ、続きは帰って顔を見て言うから。レナが寝てても言うよ。」

「ふふ…。ありがと。」


電話を切った後も、耳に残る甘くて優しいユウの声が、レナを包み込むように、幸せな気持ちで満たしてくれた。

(私、ユウに愛してもらえて幸せ…。ユウに愛してるって言えるのは、本当に幸せな事なんだな…。)