「ねぇ、ユウ…。」

「ん?何?」

優しく尋ねるユウの声がレナの耳をくすぐる。

「私…ユウが好き。」

「ん…?オレも好きだよ。どうした、突然?」

「んー…。なんとなく、言いたかっただけ。」

「なんだそれ。でも…またレナの声が聞けるようになって、名前呼んで好きって言ってくれて…すごく嬉しい。」

「うん…。私も、ずっと声に出して言いたかった。」

「じゃあ、もう一回言ってくれる?レナの声、オレも聞きたい。」

「うん…。ユウ、愛してる。」

「オレもレナの事、愛してる。」

電話越しのユウの言葉が少し照れ臭くて、レナははにかんだ。