夫婦の定義──君が僕のすべて──

それからしばらくして、レナは部屋に戻り、布団に横になって考えていた。

(去年はいろいろあったな…。)

嬉しい事もつらい事もあった。

でも、どんなにつらい事も、ユウが一緒だから乗り越えられたとレナは思う。

(声が出なくなって、いろんな事が怖くなって…ユウの事まで怖がってた…。でもユウは、私の事、ずっと支えてくれた…。)

あの時、こんな自分ではユウを幸せにできないと、何度もユウとの別れを考えていた。

ユウを悲しませ、苦しめている自分が許せなくて、いっそ消えてしまえたらと思った。

(だけど…あの夢を見て、わかったんだ…。ユウが幸せになれるなら他の誰かとでもいい、なんて嘘だって…。やっぱり私は、ユウのそばにいたい。ずっとユウと一緒に生きて行きたいって思った。いつか、ユウの子供を産むのは私でありたいって思ったの…。)

夢の中で、ユウが“サヨナラ”と去って行った時、“行かないで”と何度も叫んだ。

(やっぱり私には、ユウしかいない…。ずっとユウの事、愛したいし…愛して欲しい…。)

悲しかった夢の事を考えていると、レナは突然ある事を思い出す。

(ああ…なんだ…そうだったんだ…。)