夫婦の定義──君が僕のすべて──

`ALISON´らしい、激しいロックナンバーに、観客たちは酔いしれた。

(これはまた激しい…。色っぽい歌だな…。)

演奏を終えたメンバーが、観客たちに手を振って、ステージを降りた。

「ユウ、かっこよかったね!!」

テオが興奮気味にレナに話し掛ける。

「うん。」

「なんか不思議な気分ね。子供の頃から知ってるユウくんが、あんなにかっこよくなって。」

「私も、自分の息子をテレビで観るのは、今でも不思議な気分。いつもののんびりしたユウとは別人みたい。」

「ギター弾いてるユウは昔からあんな感じだったよ。」

「それは、ユウくんが昔からかっこよかったって言いたいのね?」

「いや…まぁ…そうだけど…。」

冷やかすように笑ってレナを見るリサの視線に、レナは照れ臭くなって目をそらした。

「なになに?ノロケ話なら、いくらでも聞くわよ?大好きなレナちゃんにそんなふうに言ってもらえて、ユウは幸せ者ね。」

(リサと直子さんにはかなわないな…。)