夫婦の定義──君が僕のすべて──

高校2年の時に同じクラスになった三浦慎也は1年間留学していたので1つ歳上だが、同じ軽音部で活動していた親友で、今は作家をしている。

シンヤの妻の麻由は、出版社の編集部に勤めているが、来月中旬に出産を控えて産休に入っている。

ユウとレナの小学校4年の時からの親友で、ユウは今もマユを旧姓で“佐伯”と呼ぶ。


(そうだ。レナにメールしとこう。)


“お疲れ様。収録終わったよ。
シンちゃんの家に行くから、レナも早く終われたらおいで。”


ユウはレナにメールを送ってスマホをポケットにしまうと、昨日のレナの様子を思い出した。

(昨日もあまり元気がなかったな…。まだ気にしてるのかな…。)

レナがモデルを続けながらカメラマンをしている事について、今まで悪く言われた事がなかったので、ユウも書店で聞いた女の子たちの会話には少しショックを受けた。

(世間の目は厳しいな…。レナと須藤さんが婚約してた事なんて、オレとの騒動に巻き込まれてなければ、世間の人に知られる事なんてなかったのに…。)