「レナちゃん、そこにマタニティー雑誌があるから読んでみたら?今月号の付録、安産料理のレシピ本だったから、持って帰っていいわよ。私が持ってても仕方ないし。」

「ありがとう。これで勉強します。」

直子とテオが、レナのためにマタニティー雑誌を買って、妊娠の事を勉強してくれている事を嬉しく思いながら、レナはソファーに座ってマタニティー雑誌を読んだ。

(妊娠中って、いろんな事があるんだな…。私もいろいろ気を付けなくちゃ…。ユウのためにも、元気な赤ちゃん産みたいもんね。)

熱心にマタニティー雑誌を読んでいるレナを、リサと直子は微笑ましく思った。

「レナちゃんもお母さんになるのね。」

「なんだか信じられないわね。」

「あの子たちの七夕の願い事、覚えてる?」

「覚えてるわ。レナをお嫁さんにする、と、ユウのお嫁さんになりたい、でしょ?」