夫婦の定義──君が僕のすべて──

それから1時間ほど経ち、レナは空腹に耐えかねたのか、冷蔵庫に入っていた絹こし豆腐に、梅ドレッシングを掛けて黙々と食べている。

「レナ、夕飯何食べたい?オレ作るよ。」

“唐揚げ”

「唐揚げ?食欲はあるみたいだけど…そんな油っこい物食べて大丈夫?」

“唐揚げにレモンいっぱい絞ったやつ、すごく食べたい”

「そうなんだ。レモンあったかなぁ。」

レナは立ち上がって、冷蔵庫の野菜室からレモンを取り出した。

“あるよ”

「じゃあ、奥さんリクエストの唐揚げ作ろうかな。鶏肉は胸、モモ…どれ使う?」

レナは冷凍庫から、凍った鶏肉を取り出す。

“唐揚げは肩肉が一番”

「へぇ…そうなんだ。肩肉ってあまり聞いた事ないな。じゃ、レナはゆっくりしてな。」

“下味の付け方、わかる?”

「生姜醤油?」

“塩がいい”

「じゃあ、調味料とかメモしといて。」