夫婦の定義──君が僕のすべて──

夕方、ソファーでお茶を飲みながら、ユウが心配そうにレナの顔を覗き込んで頭を撫でた。

「レナ、やっぱり気分悪いの?」

レナがユウの手を握ってうなずく。

「なかなか具合良くならないから、病院で診てもらった方がいいんじゃないか?」

レナは顔をしかめる。

(レナ、子供の頃から、あんまり病院得意じゃないんだよな。)

「今のままだとつらいだろ。なんか日に日にしんどそうになってる気がするし…。」

レナがうなずいて口を動かす。

“なんだか体がだるいし、いつも眠い”

「うん、確かに気が付けば寝てる。」

“ずっと気持ち悪くて、食事を作るのつらい”

「オレがやるから無理しなくていいよ。」

“なんか熱っぽい気がする”

「なんだろう…。風邪かな?胃に来るやつ。」

“あと……この辺が痛い”

レナが少しためらいがちに下腹部を押さえる。

「なんでだろう…?やっぱり明日病院行こう。オレも一緒に行くから。」

レナはしぶしぶうなずいた。

(このままほっとくより、とりあえず医者に診てもらうのが一番だ。)