夫婦の定義──君が僕のすべて──

きっと、須藤がいなかったらモデルの仕事を続ける事はできなかっただろうなと思いながら、レナはふと昨日書店で耳にした女の子たちの会話を思い出す。

(確かに…リサの娘じゃなかったら私はモデルなんてしてないだろうし…須藤さんに出会ってなければ、モデルを続けられたかわからない…。大学を出て一応試験は受けたけど、須藤さんの事務所に就職できたのだって…その後の仕事だって須藤さんの力なんだろうし…。私って…こんないい歳になるまで、自分の力で何もできてないんだな…。)

モデルと言うにはお粗末過ぎる気がするし、カメラマンとしての力量も、まだまだ足りないとレナは思う。

(どっちつかずだから、結局は中途半端になるのかも…。私、このままでいいのかな…。)