夫婦の定義──君が僕のすべて──

しばらくして、レナはベッドから下りると、部屋を出てうつむいたまま廊下を歩き、ホテルの外に出た。

月明かりの下、レナはビーチに向かって歩く。

波音が少しずつ近付いて、広い海が見えてくると砂浜から海に向かって歩いた。

レナは波打ち際を、ただひたすら歩き続けた。

消えてしまいたくても、どこに行く事もできない。

(どこへ行けばいいんだろう…。)

随分歩いたところで、レナは疲れてしゃがみ込んだ。

(もう…歩けない…。)

レナは頬に涙の筋を作り、しゃがみ込んだままで、月に照らされる海を見つめた。

(こんな私と一緒にいてもユウは、笑う事もできない…。)