夫婦の定義──君が僕のすべて──

レナの震える細い指先が、ユウの頬に微かに触れる。

(大丈夫…ユウはシオンくんとは違うんだから…。私の大事な夫なんだから…。)

その瞬間、ニヤニヤ笑いながら覆い被さるシオンの顔を思い出して、レナの鼓動が早くなり、息が苦しくなる。

(……っ!!息がっ…。)

レナはうまく呼吸ができなくて、苦しそうに口元を押さえた。

(苦しい…!!助けて…!!)

隣にいるレナの様子に気付いて目覚めたユウが慌てて起き上がる。

「レナ?!大丈夫か!!」

ユウはレナに声を掛けながら背中をさする。

「レナ、ゆっくり息を吐いて…。」

しばらくしてレナの息が整うと、ユウはレナの背中から手を離し、唇をかみしめた。

(また無理させちゃったのかな…。)