夫婦の定義──君が僕のすべて──

ユウがソファーの上で目覚めると、体には布団が掛けられていた。

レナはベッドで眠っている。

(レナが掛けてくれたんだな…。)

眠っているユウを起こそうにも、声を出せないレナは、ユウに触れる事もためらって、布団を掛けたのだろうとユウは思う。

(この間まで一緒に寝てたのが嘘みたいだ。)

どうしようもない現実にしめつけられて、ユウはため息をついてタバコに火をつけた。

流れる煙を見つめながら、ユウはまたため息をつく。

(レナの方がもっとつらいんだから…オレがクヨクヨしても仕方ないか…。)

灰皿の上でタバコをもみ消すと、ユウは立ち上がり、布団を持ってベッドに向かう。

静かにベッドに横になると、隣のベッドで寝息をたてるレナを見つめ、ユウは小さく呟いた。

「レナ、愛してる。」