夫婦の定義──君が僕のすべて──

「かわいい…!」

ユウはシンヤとマユの赤ちゃんの顔を見て、思わず呟いた。

レナに見せてもらった写真より、やはり実物は何倍もかわいい。

「だっこしてみるか?」

赤ちゃんの顔を覗き込むユウに、シンヤはそっと赤ちゃんを抱かせる。

「小さいなぁ…。」

初めて抱いた新生児は、小さくて、あたたかくて、柔らかい。

「名前は何て言うの?」

「誠。誠実な子になるように。」

「マコトかぁ…。よろしくな、マコト。」

ユウの腕の中で、小さな手足を動かしているマコトを見て、ユウは優しい笑みを浮かべた。

「片桐も、早く子供欲しくなった?」

マユの何気ない一言に、ユウは苦笑いする。

「いや…。かわいいけどな…。オレは、レナがいてくれたら、それだけでいいや。」

あんなに不安そうにしていたレナに、子供を作る事を無理強いなんてできないとユウは思う。