夫婦の定義──君が僕のすべて──

レナはキッチンで夕飯の支度をしている。

(こうしてると今までと変わりないな…。)

キッチンに立つレナの背中を、ユウは愛しそうに目を細めて見つめた。


ユウはコーヒーでも飲もうと立ち上がり、キッチンに行って、レナの隣に立つ。

「今日の晩飯は何?」

すぐ隣で手元を覗き込むユウに驚いたレナは、ビクッと肩を震わせた。

レナの手から、持っていた玉ねぎが床に転げ落ちる。

ユウは転げ落ちた玉ねぎをじっと見てから、静かに拾い上げた。


「ごめん…ビックリさせちゃった。」

レナは首を横に振る。

「手伝おうか?」

“大丈夫”

「そっか…。コーヒー、淹れてくれる?」

レナがうなずくと、ユウはリビングに戻って、ソファーに身を沈めた。