夫婦の定義──君が僕のすべて──

その日、ユウはレナの母親であるリサの元を一人で訪れていた。

レナの病気の事を伝える事と、大事なお願い事をするためだった。


`アナスタシア´の社長室で、ユウはリサにレナの詳しい病状を話した。

話を聞いたリサは少し驚いていたが、申し訳なさそうにユウに謝る。

「ごめんね、ユウくん。レナがそんな事になってるなんて知らなくて…。あの子は私に心配掛けないように、いつも気を遣ってるから…。」

「いえ…。オレはレナの夫だから、レナに何があっても支えるつもりでいます。」

「ありがとう。レナはいい旦那さんを持って幸せね。」

リサは穏やかに笑ってユウを見る。