「嫌っ…!!」

レナは必死で抵抗する。

だけど、そのあどけなさからは想像もつかない程の強い力で押さえつけられ逃れる事ができない。

シオンの唇と舌先がレナの胸に触れる。

ユウ以外の人に無理やりそうされている事に恐怖を覚え、レナは声を出すこともできなくなった。

(嫌…!!助けて…ユウ…!!)


シオンがレナのジーンズのボタンに手を掛けた時。


「レナさーん、どこー?事務所に戻るよー。レナさーん。」

ドアの向こうで加藤の呼ぶ声がした。

(加藤くん…!!)

加藤の声を聞いて、シオンはレナから手を離した。

「残念…。いいとこだったのに。」

レナは慌てて起き上がると、乱れた服を整えて走って控え室を出た。