夫婦の定義──君が僕のすべて──

(やっと終わったなぁ…。)

最初は若いメンバーに圧倒されてどうなる事かと思ったけれど、無事にすべての撮影を終える事ができて、レナはホッと胸を撫で下ろした。



後片付けが終わっても、シオンが控え室から出て来る様子がない。

シオンのマネージャーも、渋滞で迎えが遅れると言っていた。

(シオンくん、何してるのかな…。コーヒーでも持って行こうかな。)


レナは缶コーヒーを持って、シオンの楽屋を訪ねてみる事にした。

控え室のドアをノックして声を掛ける。

「シオンくん、入っていい?」

「どうぞ。」

控え室に入ると、シオンは制服に着替えて、テーブルの上にノートやテキストを広げていた。