夫婦の定義──君が僕のすべて──

レナは暗い部屋の中で目を覚ました。

いつの間にかベッドに横になっている。

(私…いつの間にか寝ちゃったんだ…。)


レナはぼんやりと壁に掛けられた時計を見る。

仄白く光る針が、蛍光塗料で浮かび上がった文字盤の数字の8を指し示そうとしている。

(大変…もうこんな時間!)

レナは慌てて起き上がり、ベッドから下りてリビングへ駆け込んだ。


ギターを弾く手元を見ていたユウが、ゆっくりと顔を上げ、優しい目でレナを見る。

「おはよ…。目、覚めた?」

「うん…。ごめんね…。もうこんな時間…。」

「仕方ないよ。レナ、疲れてただろ。」

ユウはギターを傍らに置くと、レナに向かってその長い両腕を広げて微笑む。

「おいで、レナ。」

「うん…。」