夫婦の定義──君が僕のすべて──

「そうすれば一生、大好きなレナだけ見てられるしな。子供にレナを取られる心配もないし、レナをずっと独り占めできるから、二人っきりでいるのも悪くないよ。」

ユウはレナの頬を両手で包んで、微笑んだ。

「だけど…それだと…リサや直子さんに、孫を抱かせてあげられない…。二人とも、きっと楽しみにしてると思う…テオさんも、私とユウの家族が増えるのが楽しみだって…。」

泣き出しそうな顔でそう言うレナの頬に、ユウは優しく口付けた。

「もういいよ、レナ…。今考えてもどうにもならない事を考えるの、もうやめよう…。こんなの…余計にレナが苦しくなるだけだ…。」


どれだけ抱きしめても、声を掛けても、今のレナから不安を拭い去ってやる事はできない。

(オレにはどうしてやる事もできないよ…。)