夫婦の定義──君が僕のすべて──

「三浦さん、内診させて下さいね。」

産婦人科のスタッフがマユの内診をして、ゴム手袋を外すと、ニッコリ笑った。

「順調に子宮口開いて来たわよー。その調子で頑張ってね。もう少しよ!」

「ハイ…。」


(何?!子宮口開いて来たって何?!こんなにつらそうなのに、まだ頑張らないといけないの?看護師さん、なんでそんなに笑えるの?!)


お産に対しての知識がまったくないレナにとって、何もかもが初めてで、どうしていいのかわからず泣きそうになった。

「レナ…もうすぐ、この子に会えるって。」

マユはとてもつらそうなのに、優しい笑みを浮かべた。


(お願い、早く無事に生まれて来て!)

レナは泣きたくなるのをこらえて、またマユの腰をさする事しかできなかった。