夫婦の定義──君が僕のすべて──

(どうしよう…私、何もしてあげられない…。マユがこんなにつらそうなのに…!)

レナは少しでもマユの苦痛が取り除ければと、無意識に腰をさすった。

「マユ…頑張って…!」

「ありがとう…そうしてもらうと、少しラクになる…。」

レナが出産に対して恐怖を抱かないように、マユは必死で声を殺して陣痛の痛みに耐えた。

「マユ、頑張って…。赤ちゃんも、頑張って…。」

レナは何度もそうくりかえしながら、マユの腰をさすった。

「もう少し、その辺り強く押してくれる…?」

「わかった、ここでいいの?」

「うん、そうしてもらうと、ラクになる…。」


先程から、マユが表情をゆるめるのと、つらそうに表情を歪める間隔が短くなっているような気がした。