夫婦の定義──君が僕のすべて──

「うん…。昨日より、この子が下の方にいる感じがするし…お腹の張り具合が違うと言うか…自分でお腹触っても感覚がないくらい、パンパンに張ってる…。それになんて言うか…時々、痛いような…。」

「えっ?!」

レナはどうしていいのかわからず、オロオロしてしまう。

「落ち着いて、レナ。大丈夫だから。」

「でも…。」

「もしもの時は、病院に連れてってね。」

「うん、わかった。」

(落ち着かなくちゃ…。こんな時に私が慌ててどうするの!!)


しばらくすると、マユは少し表情を歪めたかと思うと、今度は突然眉間にシワを寄せて、ゆっくりと立ち上がった。

そして、入院の準備とおぼしき荷物の中から何かを取り出し、何も言わずにトイレに向かう。


(えっ?!何?!なんなの?!)