ハルが、会社を辞めた。

頑張ってバイクで出勤していたのに、重いものばかり持つ重労働だったので、腰を傷めてしまった。


ハルは初め、私にはその事を言ってくれなかった。

ハルの様子が少しおかしくて、落ち着かない様子だった。
でも、私は何か他の事、友達となんかあったのかなとか想像して、気づかないふりして無邪気なふりをした。


ハルは、そうするとちょっとなげやりな感じで話した。


「俺、仕事やめたから」


私は少しびっくりして


「…なんで?」

ハルを少し追いたてるように言ってしまった。