翌日の昼だった。

昼食を食べ終えた玲奈がコーヒーを淹れていた時、ベルが鳴った。

「いらっしゃいませ」

2人の女性客に玲奈は声をかけた。

「うわーっ、超美人!

やっぱり、この雑誌の言う通りだね」

2人が手に持っている雑誌を見ながら、玲奈を指差した。

玲奈は何のことを言っているのかさっぱり理解ができなかった。

「こちらへどうぞ」

笙が2人を席に座らせた。

「きゃーっ、男前!」

子供のようにはしゃぐ2人に、笙は首を傾げた。

再びベルが鳴ったて、今度は営業マン風の男性3人が入ってきた。

「ここかここか、美人店長が営業する喫茶店は」

5人の客を皮切りに、その日は大勢の客が店に入ってきた。