君と花を愛でながら




「あ、あの、人が見てるから」

「わかってるよだからなんもしねーけどさ」



……なんか、口調が。
急に荒くなった、気が……。


私そんなに怒らせちゃったのかな、とおろおろと片山さんを見上げる。
その後ろを、何事かと私達の方をチラ見しながら何人かが通りすぎて行った。


相変わらず片手は繋がられたままで、片山さんの親指がするすると手のひらを掻く。


不機嫌に眉根を寄せたまま、片山さんは少し目線を横に逃がして何かに迷ってるみたいだった。



「……片山さん?」

「綾ちゃんがマスターを信頼してるのは、傍から見ててもよーくわかるんだけどね?」

「は、はい」