龍桜side





「...」



返事をしたあと、そのまま
日和の出ていったドアを見つめる宏明。

飛鳥と涼も少し目線をドアに向けた。



卓也と圭斗もピタッと止まって、
ドアを見つめる。

そっと伺うように飛鳥達を見る二人。






「はぁ...」


涼がため息をついた。


「……バレたな...」




そういいながら
飛鳥の方に視線を戻す宏明。




「ホンットに空気に敏感だからな...
観察眼は半端ない。」


飛鳥がそういうが、
その表情は硬い。