「警察特別組織、TGG(トレジャーガーディアンズガールズ)の団員、志川 朝妃(しかわ あさひ)で〜す!署まで御同行願いますぅ、っていうか〜、もう応援呼んでまぁす」








ファンファンファンファン―――……


数分後、パトカーが到着し、簡単な事情聴取が執り行われた。

盗作した事がバレた瞬間暴挙に出たのは、彼の亡くなった兄が無差別通り魔殺人事件の犯人だったせいでなかなか職に就けず、なんとか入れた現在のアイドルのマネージャーという仕事を辞めたくなかったかららしい。

茂呂自身は何もしてなかったのに、身内が殺人犯というだけで雇わなかった会社の人間も悪いけど、かと言って盗作が許される訳では無いし、その上春亜と咲久を突き飛ばした。

少しは裁判所のお世話になるだろう。

軽度な著作権侵害は逮捕にはならないが、立派な犯罪だし。

小学生の春亜達には、詳しくはよく分からなかったが、やっぱり多少罪には問われるらしい。

「朝妃さん、ありがとうございました!」

パトカーが去った後、夏音は朝妃に頭を下げた。