「だ、誰なんだ、君は……?」
「ボク?ボクは夜園 季希。可哀想な未来の天才作曲家を助けに来た、占い探偵だよ」
「き、季希ちゃん……?」
まさかの展開に楽久も驚きを隠せない。
「ボクっ娘小学生の推理なんてそうそう聞けないよ?まぁ、黙って小学生の遊びに付き合う気持ちでさ、ちょっと聞いてよ」
楽久の隣に季希が座り、茂呂と舞衣が驚くのも構わず強制的に推理を始めた。
「ちょっと歌詞を書いた紙、持ってきたんだけどね」
♪道化師と詐欺師の違いはなんですか?
嘘と本当の差は何処にある?
喧騒はやめて花と遊べ
静かに眠りたいなら
野菊のように儚く……
「これなんだけど」
「……それが何か?何もおかしい所なんて無いだろう?」
子供だからと邪魔を許したのか、茂呂は猫なで声で季希を受け入れた。
「おじさん、黙っててよ。今ボクが喋ってんの。犯人の悪い奴が探偵の推理の邪魔しちゃ駄目なんだよ。ミステリー読んだことないの?」
「……っ?!」

