「あ!」
季希がしまった、焦りの表情を見せる。
「どしたの季希?」
「先に言っちゃダメなやつだよ、あれ……やばい、こっちが不利だ!」
「え?」
季希が急いで歌詞を書いたノートを捲る。
茂呂がクククッと面白そうに笑った。
「あぁ、そうですよ。舞衣、お前は彼女の妹とも親しかったよな?」
「あー……はい」
「元々は貴女にあげる為の歌でしたからね。そうなってもおかしくないでしょう」
「……」
楽久は何も言えない。
こうなったら、作戦Bに移行だ。
「……それじゃ、楽譜を見せてください。舞衣が作曲したなら、ここでこんな話をするなら、今手元にありますよね?」
「あぁ、これですか?」
バサッ
「!!」

