そして、三日後の朝。

楽久が舞衣とマネージャーに話があると連絡を取ったところ、話し合いはその日の午後にすることとなった。

現在、約束の時間の数時間前。

季希の家にはなぜか春亜と夏音がいる。

季希に呼び出されたからだ。

黒と紫と少量のオレンジでハロウィンっぽく纏められた季希の部屋で、春亜と夏音は季希に尋ねた。

「……なんであたし達を呼んだの?」

彼女は春亜が初めてあった時と同じ、黒い占い師風のスタイルで何やらゴソゴソと準備している。

「『キューピッドさん』するから。三人以上じゃなきゃ出来ないんだよ」

「季希ちゃん……それ、なんでしなきゃいけないの……」

「それなりに予知しといたほうが良いだろ?」

そう言って季希は、アンティーク調の黒いテーブルに紙を広げた。

「キューピッドさんのやり方説明するね。
 まず、準備するものは、紙 と十円玉。

①紙の真ん中の上ぐらいにハートを書く
②ハートの左側にYES、右側にNOを書く。
③その下に、あいうえおを順に48こ書く。
④その下に、アルファベットを26こ書く。
⑤その下に数字を0~9まで書く。
⑥ハートに十円玉を置き、
『キューピッドさんキューピッドさんおこしください。』
『おこしになられましたらYESにお進みください』
と始める。
⑦終わったら、紙を7回破く。

以上、こんな感じ」