サザナミ少年少女探偵団Ⅰ





とりあえず、季希の家にあがった春亜達は、初対面同士の者もいるため、自己紹介し合うことになった。

「軽部 咲久です」

「えと、その姉で、『道化師』名義で『ゆめうた』を作った、軽部 楽久です……」

緊張しながらソファに腰かける軽部姉妹と夏音と、真剣な顔付きの季希と春亜に、鼓は手作りのカナッペとフルーツジュースを出した。

その後に、季希と春亜が座っている側のソファに座った。

「桧原 夏音、です……」

「時森 鼓です!」

「小柳 春亜でーす!」

「どうも。『魔女』というあだ名で、二年前咲久に鞄の中にリアルな蛇のおもちゃ入れられました。夜園 季希です」

皮肉っぽく咲久の方に殺気を送りながら、季希がぼそっと言った。

咲久はバツが悪そうにそっぽを向く。

「まあまあ、季希。昔のことはとりあえず置いといて、昨日書いたノート、見せてみたら?」

「そうだね」

季希は持っていたノートを広げた。

「楽久さん、この歌に込めた意味とか、ありますか?」

「えーと……実は、特にないんだ。感覚っていうか……なんとなくって感じで書いたから。証拠になる部分なんて、考えてなかった……」