確かに、夏音から聞いたイジメの話は本当に酷かった。
まだ、学校へ行くには時間が必要かもしれない。
「……ごめん」
「……別に良い」
その後、三人で色々考えてみたが、何も閃かず、これ以上推理するのは無理と云うことになり、その日は春亜は帰ることにした。
「ただーいまー」
家に帰ると、まだ整理されてないところがあるようで、段ボール箱が残っていた。
「お帰り、春亜。どこいってたの?」
丁度、夕飯の支度をするために春亜の母、風子が、忙しそうに冷蔵庫の中の物をとっていた。
「お隣の、夜園さんち。そこんちの子と遊んでた」
「あら、もう友達できたの?早いわね」
リビングへ行くと、テレビが付けっぱなしになっていて、つまらないニュースが流れていた。
「お母さん、見てないならテレビ消しなよ!もったいない……」
《次のニュースをお伝えします。えー、動画サイトで再生回数を増やしている『ゆめうた』が、人気アイドル、小野寺 舞衣さんが作ったことが明らかになりました》

