「で?どうしてボクを頼るの?」

「いやー、占いでどうにか当てられないかなーって思ってさー……」

「無理に決まってるでしょ。馬鹿か」

『馬鹿』の部分だけ強める季希。





学校が終わった後、春亜はまっすぐ夜園邸へ向かった。

鼓が出してくれたお菓子を食べながら、季希に相談していたが、見事に玉砕された所だ。

「第一、占いってのは大抵相手の言動や表情を見て、こうかなって予想するんだよ」

「え?でも、タロットカードとかの占いもあるよね?」

「まぁそうだけど、あれは大抵誰に当たってもいいような内容が書かれてることが多い。ほんとに神のお告げ的なものが書かれてる場合もあるけど」

「はぁ……ダメか……」

「誰が断るって言った?」

「え?」

「占いでは無理って言ったけど、一緒に考えてあげるくらいなら良いよ」

「ほんと?!やったーー!!」

嬉しさのあまり、反射的に万歳が出る。