キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って五分間の休み時間になると同時に、一斉ににクラスメイトたちが春亜の机を取り囲んだ。
「家どこ?」「ケータイ持ってたらアドレス教えて〜」「あとで教科書見せたげよっか?」「可愛いね!読モのカズナちゃんにちょっと似てる!」
全ての質問と賞賛に応えると、先程から気になっていたことを聞いてみた。
「ねえ、あたしの隣りの席の子ってどんな子?今日休みなの?」
シーーーン
何故か教室が静かになってしまった。
「え?どーしたの?」
沈黙を破ったのは、一人の男子だった
「―――そこの席のやつ、不登校の女子なんだよ。」
「あと、魔女なんだよ」
別の女子が付け加える。
「いっつも気持ち悪い絵見てたよな、あいつ」
「そうそう!あと、あの子眼が怖かったよね!」

