願いの本



「どうしても叶えたい願いなら叶えてあげるよ」


は?

この子は少し頭がおかしな子なのだろうか。

願いなんて叶えられる訳ない。

彼女は持っていた本をペラペラとめくってその開いたページと万年筆を差し出した。

そのページには何も書いていない。

「はい、ここに願いを書いてくれればいいよ」

「お前何言ってんの? 願いなんて叶えられる訳ないだろ? ふざけんなよ」

「クスクス……叶えたくはないの? 泣き虫さん?」

笑いながらそう言った。

「ふさけんなっ!! 誰が泣き虫だ。おちょくるのもいい加減にしろよ! 大体、その紙に願いを書いたところでどうなるんて言うんだよ! この世には叶えたくても叶えられない願いはあるんだよ!!」

しまった、女の子あいてに怒鳴ってしまった。

それでも彼女は俺のことを笑って見てた。