【完】あおいろ






少し腑に落ちないまま、教室に戻り、沙代と一緒にお昼ご飯を食べる。

「そういえば、サッカー観戦、どうだったの?」

「えーっと……い、いろいろあった」

「ふーん? じゃあ、元旦は? 会ったりしなかったの?」

「……いろいろあった」

「あのね……」

「っていうか、観戦の方は言ったけど、元旦はなんで会ったと思うのさ」

「だって、莉緒の様子あからさまおかしいんだもん。なーにかあったのかなって」

沙代ってほんと、どこまで見透かしてるんだか。

「別に……なにもない」

「そ」

沙代はそう返し、ご飯を食べる箸を動かす。
私は、視線をそっと窓の方へと移す。

グラウンドには、まだ雪が少し残っていて。


『いつか、俺のこと好きになってよ、莉緒』


クリスマスの翌日だったかな……。
そんな先輩の言葉を思いださせる、白い雪。

……なんで、孝先輩のことばっか。
ばかみたい。

私は、視線をグラウンドから逸らし、ゆっくりと箸を動かした。