【完】あおいろ




「えっと、俺、英語部の部長やってる長谷川雄二。よろしくな」

「篠原孝です、よろしくお願いします先輩」

あんたの名前は、そうきくような視線に、私はそっと逸らし、小さくつぶやく。

「……野村莉緒」

「莉緒ちゃん? よろしくな」

「名前で呼ばないでください!!」

「えーなんで?」

「あなたのこと、嫌いだからです」

「俺は好きだけど?」

「なっ」

そんな言葉に、顔が熱くなる。

「ぷっ、耳真っ赤にしちゃって、可愛いでちゅねー莉緒ちゃんは」

よしよし、と頭を撫でられる私を、後ろで長谷川先輩はクスクスと笑う。
それが恥ずかしくなり、私は撫でる頭を振り払った。

「子供扱いしないでください!!」

そんな言葉に、2人ともまたクスクス笑っていた。