「莉緒さ、俺とつき合う気ない?」
「……そういう冗談、やめてくださいよ」
「冗談じゃないって。俺、結構本気で莉緒に惚れてるんだけど」
そう真っすぐな目で言う先輩に、私は、そっと目を逸らす。
孝先輩のこういうところ、正直苦手だ。
口調は冗談半分なのに、先輩の瞳は真っすぐで。
調子が狂う。
「隙あり」
「ちょっ」
目を逸らしてる間に、私は先輩に押し倒された。
「いったー……、先輩何するんですか!」
「莉緒が俺の告白にこたえてくれないからだろ〜」
「う……、せ、先輩のそういう言い方、冗談にしかきこえないんですよ! それに、先輩が私を好きになる理由がわかりません!」
孝先輩に好かれる理由がわからない。
最近まで嫌いって言ってたし、冷たく接していたし、そんな私のどこを好きになったんだ。

