「くらえっ」
先輩は、両手で雪の球を作って私に投げる。
「ちょっ、なに……すんですか!」
ニッと笑って、私も投げ返す。
そんなのを繰り返していると、いつの間にか2人で雪合戦に夢中になっていた。
「莉緒はさ、これからどうすんの
「どうするって、何がですかー?」
「長谷川先輩のこと」
孝先輩の言葉に、動きが止まる。
「先輩って、容赦ないっていうか、ずばってきますよね」
「遠回しにきくよりいいだろ」
「……別に、変わりませんよ。どうせ、明日から3年生は自由登校ですし」
センターまでもう一ヶ月をきっており、3年生は自由登校となる。
だから、長谷川先輩と学校で会えるのは今日が最後。

