モバイバル・コード

──神聖なエントランスホール


 第一印象はそんな荘厳な印象だった。


「え……ここは…」


「凄い…豪華なところ」


「どうしてこんな場所に…」


 オレ達の感嘆の声が共鳴するようにホールに響いた。


 とても、今歩いてきた所から来れるとは思えない。壁には絵画が並んであり、天井からの光はパネル式の照明だ。


 降り注ぐ光が、部屋の真ん中にある『像』を神秘的に照らしていた。 

 
「雷也、この像……」


「そうだね、兄さんが勤めていた、Jacopaのロゴマークの、あの少女の像だ」


 イラストでは嫌でも目についた、あの携帯電話を両手で上に持ち上げているロゴマーク。


 元ネタはコレだろう、一発で分かる。