そっと桜の模様が付いた手を

永倉さんの傷に近づける。



手がじわじわ暖かくなってきた。

拭うように手を動かすと



あんなに酷かった傷が跡もなく消えていた。



永「すげぇ…」


いつの間にか桜の模様は消えていた。