「でも、」 彼女が私を見る。その瞳に濁りはなくて。 「藍架のことは、覚えてる」 「っ……!!」 「藍架は、私の親友だもんね」 『爽鳳』関連については覚えてないらしい。 いっそのこと、私のことも忘れてしまえばよかったのに。 ギュッ、と手を強く握りしめる。 ……忘れてしまえば、よかったのに。