孤独な元姫



ありさside


思い出した…


確か、あの時イライラしてたんだよね…


その助けた人がこの子だったんだ…


絢「私、あれから喧嘩強くなろうと思ってがんばったんです!!」


「へ…?」


強くなった…?


こんな可愛い子が…?


絢「私…来栖さんに恩返しをしたいんです…!!でも、話すことがなかなか出来なくて…で、噂で姫を追い出されたと聞いて…しかも!!現姫をいじめたとかデタラメが流れて…私、どうしても許せなかったんです!!現姫のことが!!」


「あ、はい」


息継ぎ無しで言えるとかすごい…


けど…


「私と関わったら、いじめられるよ?」


私は、あんまり気にしてないけど…


彼女が私の為にいじめられるなんて…


絢「大丈夫です!!そんなしょうもないことに負けません!!だから、友達になってください!!」


私は、彼女の目を見た。


うん。いい目をしている。


彼女を信じてみてもいいかな…?


彼女なら、信じれる気がする…


「いいよ。でも、絶対に何かあったら私に言って?」


彼女は、これからいじめられる可能性が高い…


だから、私が彼女を守らないと…