孤独な元姫



「てめぇ…殴られたいのか?」


男の人達の顔が怒りで満ち溢れていました…


あ。これはやばい…


「あ、あの…!!逃げてください…!!」


このままだとこの人が殴られちゃう…!!


「逃げろって言われてもね…そんな訳にはいかないの」


「え…」


なんで、逃げないんですか…?!


「ふんっ!!後悔しても知らないぞ?」


男の人達が彼女に近いづいて行った…


「うぉぉぉぉ!!」


やばい…!!


殴られる…!!


でも、聞こえてきた音は…


_パシッ


殴られた音ではなく…


乾いた音だったんです…


「え…?」


…男の人の…拳を…彼女が…とめたの…?


「あのさ…これが本気じゃないよね?」


「うるせぇ!!」


_バキッ

_ボコッ

_ダンッ


「ふぅ。弱すぎ(笑)」


綺麗…


そう…まるで…


「麗蝶…」


「あ。大丈夫?てか、麗蝶のこと知ってるの?」


「いえ…戦う姿を見て…そう思ったんです…」


「そう…あ。ここらへんは、危険だから早く帰りなよ?」


「あの!!名前は…」


「ありさよ。これは内緒ね?」


そう言って、彼女は闇の中に消えて言った…


絢side end