孤独な元姫



誰…?この子…


「私…竜崎絢って言います!!」


「あ、はい?」


いや、急に名前言われても…


それに…


「私に話しかけない方がいいよ?竜崎さんもいじめられるよ?」


そう、私に話しかけると彼らの敵になるってこと…


だから、いじめの対象にもなる…


絢「絢って呼んでください!!」


うん、話し聞いてないね。


「とにかく、ここから離れよう?」


絢「はい!!」


んー。とにかく、裏庭でいいかな…?


in裏庭


「あ。座っていいよ?」


絢「はい!!」


_ストン


私は、隣に座った彼女をチラッと見た。


やっぱり、可愛い…


でも、なんでこの子が私に声をかけたの…?


絢「私、ずっと…来栖さんと話したかったんです…」


「そう…でも、これからは話しかけないで?あなたもいじめられるよ?」


絢「なんで…」


「え…?」


絢「なんでそんなこと言うんですか?!」


「はい?」


なんで、逆ギレしてるの…?


絢「私は、来栖さんを信じてます!!来栖さんがいじめをするはずがないです!!」


「なんでそんなことを言えるの…?」


竜崎さんと話したことないのに…


絢「やっぱり、覚えてませんか?私、高校に入ってるんるん気分で登校してたらヤンキーにぶつかってしまって…」


ヤンキー?


ぶつかった…?


絢「その時に来栖さんに助けてもらったんです!!みんなは素通りで通ってたのに…そんな人を助ける来栖さんがいじめなんてするとは思えません!!」


あ。思い出した…


確か、あの時…