孤独な元姫



『ボソッ)ちょっ!!泣かなかったよ?!』


いやいや、聞こえてますけど…?


てか、菊の花が置いてあっただけで泣くなんて…


有り得ない。


_ガラッ


『キャー!!龍神の皆様だわ!!///』


もう、来ちゃったの…?


めんどくさいことになるから、教室から出よーっと。


_トコトコ


後ろのドアから出ようとしたとき…


「逃げるのか?」


…彼らに話しかけられた…


てか、逃げるって…?


「そんなに俺らが怖いか?」


あ。そういうこと?


「…別に。めんどくさいだけ」


「ふん。まぁ、ここにはてめぇの味方はいねぇけどな」


「……」


_ガラッ


彼らが後ろで何か言ってたけど、無視した。


別に味方がいないことなんて…


もう…とっくにしってるよ…


ずっと前から…


「あの…」


はぁ。どこに行こうかな…


裏庭とか?


「あの…!!」


ん?後ろから声がする…?


「来栖さん…ですよね?」


「…そうだけど?」


後ろを見たら、そこには…


ふわふわのウェーブがかかった茶髪に目がクリクリな…


可愛い女の子がいた…