孤独な元姫



絢「ふふっ。ありさちゃん、大丈夫だよ!!私達は、みーんなありさちゃんの味方だから♪」


「え…?」


なんで…?


会ったこともないのに…?


奏多「お、おい!!だ、大丈夫か…?!」


「へ…?なにが…?」


絢「…ありさちゃん、泣いてるよ…?」


泣いてる…?


彼らの前で泣かなかった私が…?


頬に手を当てると…


「あ…本当だ…」


濡れていた…


絢「ありさちゃん…泣いていいんだよ?」


塁「泣きたいときは、泣くんです」


奏多「よし。こっち来い」


私は、奏多の言葉を無視して塁に抱きついた。


_ギュー


「ヒック…誰も…クッ…信じて…グスッ…くれなくて…うわぁぁぁぁぁん」


私は、久しぶりに号泣してしまった…


塁の腕の中は…


温かくて、落ち着く匂いがした…


ありさside END