「………っ!!」 …今すぐにでも、ここから立ち去りたかった。 でも、足が鉛のように重くて動かない。 「………ぐずっ……。」 あたしは逃げ出すこともできずに、声を殺して一人で涙を流す。 ねぇ……蓮君。 あたしは蓮君のクラスメートになれて嬉しかった。 席替えで蓮君と隣同士になった時は、もっと嬉しかった。 …でも、蓮君が隣に居ると緊張して。 やっと“好き”だって自覚した。 ……好きだから、苦しいのかな?