「……ありがとう。
やべぇ、本当に嬉しい……!!」



佳奈の言葉が嬉しすぎて、思わず泣きそうになる。



……だって、夢みたいだから。





「佳奈……キス、してもいい?」




これは夢じゃないんだって、


佳奈に触れて実感したい。




「……うん、いいよ。」



佳奈が恥ずかしそうに笑うから、俺まで恥ずかしくなる。



お互いに、見つめ合ってからキスをした。




「…蓮、私ね……
本当は不安だったの。」



唇が離れると佳奈が話し出す。



「……なにが?」



「蓮が昨日、女の子用の傘を持ってた時…私じゃない誰かを好きなんじゃないかって……。」



「…佳奈……。」



「……だけど、私の勘違いだったんだね。
だって、蓮は私を好きだって言ってくれたんだもん。」




……知らなかった。


佳奈がそんな風に思っていたなんて。